令和5年地価公示発表

3月22日に鹿児島県内の公示地価(1月1日時点)が発表されました。(新聞は23日朝刊)鹿児島市の商業地では新型コロナウイルス禍の影響を受けていた鹿児島市の天文館地区では、電車通りや電車通り北側の地価下落に歯止めがかかり、鹿児島市市内住宅地ではJR鹿児島中央駅周辺が昨年に続いて上昇したほか、同市中心部に近い高台の大型団地で宅地需要が堅調で、上昇傾向となりました。
〇商業地
 鹿児島市の1平方メートル当たりの平均は28万8800円。 上昇17地点(前年比6増)、横ばい12地点(1増)、下落4地点(7減)となりました。

 商業地で最高価格地点だった天文館北側の「東千石町13の19」は、商業施設「センテラス天文館」の正面。昨年は0.9%下落したものの、同施設の開業効果により持ち直しました。 昨年は0.6%減だった「中町5の5」は横ばいとなっています。

 一方、居酒屋や接待を伴う飲食店が多い天文館南側では地価の回復が遅れています。 「山之口町11の21」は、昨年の2.7%減よりも下げ幅が縮んだものの、2.2%の下落となりました。

 公表対象となっている県内27市町のうち、鹿児島市以外は鹿屋市、薩摩川内市、姶良市など22市町が全地点下落。人口減少や郊外の大型商業施設への顧客流出などが要因とみられます。
 ただ、霧島市の「国分中央5の8の24」で1.2%、西之表市東町で0.6%、瀬戸内町古仁屋で0.5%上昇。奄美市は横ばいの地点があるなど、地方の住宅地でも、地価が上昇している地域があります。
〇住宅地 鹿児島市の1平方メートル当たりの平均は9万2100円。 上昇39地点(前年比10増)、横ばい12地点(7減)、下落15地点(5減)。

 住宅地で価格が最も高かったのは鹿児島市の「西田2の16の29」で、鹿児島中央駅西口の再開発の影響を受けています。 昨年の0.8%の上げ幅を上回り、2.0%上昇しました。 武岡や玉里団地といった市中心部に近い高台の大型団地では、敷地規模の小さな土地の新築分譲が目立ちます。

 また、市電沿線の平たん地の人気が根強く、「荒田2の17の8」で2.2%、「下荒田2の15の11」で1.6%上昇。昨年に引き続き、谷山地区ではJR谷山駅周辺の開発事業で需要が旺盛。坂之上や光山といった南部の郊外でも上がりました。 一方、市中心部北側・西側の坂元や伊敷では、横ばいか下落傾向となっています。

 鹿児島市のベッドタウン的性格を持つ姶良市の旧姶良町市街地に位置する住宅地は、特にショッピングモールや市役所に近い中心部で上昇しています。  鹿屋市や薩摩川内市、霧島市も郊外・旧町部では下落傾向が続いていますが。市街地中心部の一部は上昇に転じている地域があります。  詳しくは、国土交通省のホームページの記事をご参照ください。 → こちら 国土交通省HP

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