令和6年地価公示発表

 3月26日、国土交通省が発表した2024年1月1日時点の公示地価では、鹿児島市の住宅地で変動率の平均が前年比0.7%、商業地で0.8%それぞれ上昇しました。いずれもプラスは3年連続。県全体は住宅地、商業地ともそれぞれ26年連続、33年連続のマイナスで、都市部と地方の二極化が進んでいます。県内の全用途はマイナス0.7%で32年連続で下落しました。

 県内35市町の291地点(住宅地193、商業地93、工業地4、宅地見込み地1)について今年1月1日時点の価格を調査しました。。鹿児島市の商業地はJR鹿児島中央駅や千日町、高麗町(市交通局跡)の再開発に伴い、微増が続いています。

 鹿児島市以外で住宅地がプラスとなったのは、前年と同じ奄美市、姶良市、瀬戸内町、龍郷町。商業地は奄美市が上昇に転じ、西之表市と瀬戸内町が前年に続きプラスでした。

 上昇率の県内トップは、住宅地が龍郷町瀬留玉里の3.6%で、1平方メートル当たり1万7200円。奄美大島のリゾート地に近く、需要が高まっています。商業地は奄美市名瀬入舟町14の15の3.2%で16万2000円。世界自然遺産効果で好調な観光産業、近隣へのマンション、ホテル建設で上昇しました。

 馬毛島の自衛隊基地建設で作業員が急増している西之表市も商業地2地点が1.1~2.0%上昇しました。

 県全体の平均価格は、住宅地4万3500円(マイナス0.6%)、商業地12万9300円(マイナス0.8%)。鹿児島市は住宅地9万3600円、商業地29万1600円。

 最高価格地点は住宅地が鹿児島市西田2の16の29で26万4000円。商業地が鹿児島市東千石町13の19で115万円。それぞれ2.3%、0.9%上昇しました。

 下落率1位は住宅地が枕崎市宮田町のマイナス4.1%、商業地が枕崎東本町でマイナス5.1%。人口や入り込み客の減少が影響しています。

 工業地4地点、宅地見込み地1地点はいずれも鹿児島市にあり、それぞれ1.5%、1.6%の上昇でした。

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