令和3年地価公示発表

国土交通省は23日、公示地価(2021年1月1日時点)を発表した。鹿児島市内の商業地は、新型コロナウイルスの影響で需要が失速し、平均変動率は前年比マイナス0.2%と4年ぶりに下落に転じました。住宅地も先行きの不透明感などからマイナス0.1%と、3年ぶりに下落しました。
 鹿児島県内291地点を鹿児島県に事務所を有する21名の不動産鑑定士が調査しました。県全体の1平方メートル当たり平均価格は、商業地がマイナス1.4%の12万8000円、住宅地はマイナス1.1%の4万2500円でした。それぞれ30年連続、23年連続の下落。下げ幅も0.5ポイント、0.2ポイント拡大しました。

 商業地で上昇したのは鹿児島市内の5地点で前年より17減りました。上昇率1位は、高麗町の市交通局跡地で1月に部分開業した複合施設に近い「鹿児島市荒田1丁目41の9」のプラス1.9%、32万3000円でした。最高地点は31年連続の「鹿児島市東千石町13の19」で114万円。0.9%下落しました。

 住宅地の上昇地点は鹿児島市内15地点を含む21地点あり、前年より15地点減りました。上昇率トップは移住者で人口が増えている「龍郷町瀬留字玉里1501」のプラス3.3%、1万5600円。最高地点は9年連続で「鹿児島市西田2丁目16の29」の25万1000円で、プラス0.4%の上昇。

 工業地は前年比プラス0.2%で2年連続上昇しました。全用途はマイナス1.2%で、下落は29年連続でした。